第20回 2016年『住みたい街ランキング』発表!
~王者「吉祥寺」が1位を譲る!「北千住」「赤羽」が大躍進~
先日弊社は毎年恒例「住みたい街ランキング2016」を発表させていただきました。既にマスコミからもかなりの問い合わせをいただいており、関心の高さがうかがえました。
そこで今回は、「住みたい街ランキング2016」の注目ポイントをご紹介していきたいと思います。
賃貸経営目線で見れば、『住みたい街=広域から集客できる=長期空室になりにくい』と捉えていただいても良いかと思います。では、早速首都圏のランキングから見てみましょう。
今年のトップ20は大きく順位が入れ替わる波乱の結果となりました。トピックスは以下の3つです。
①1位が調査開始以来初の「恵比寿」に
②再開発系の躍進(武蔵小杉、東京、二子玉川)
③“穴場な街”の躍進(北千住・赤羽)
まずは①から解説しましょう。2010年の本調査開始以来首位を独占していた「吉祥寺」がその座を「恵比寿」に明け渡しました。理由はなにか?仮説では飲食店の新店オープンなど話題数の差があります。新規開店数をみると「恵比寿」は「渋谷」に次いで第2位。また“世界一の肉屋”と称されるパリの肉職人の店の日本初上陸など、話題性あるトピックスが絶えず、メディア露出が高まったことも要因と考えられます。今後も『アトレ恵比寿西館』の新オープンなど話題性は十分でしょう。
続いて②の再開発系の躍進について。ここ数年、着実に順位を伸ばしている「武蔵小杉」は横浜・川崎・品川・東京・渋谷などの主要駅にすべて一本で行ける圧倒的な交通アクセスの良さに加え、子育てママに人気の遊具と樹木に囲まれた屋上庭園『ぐらんぐりんガーデン』(http://www.grand-tree.jp/web/mama/vol3.html)を有する『グランツリー武蔵小杉』の評価がとても高く、ファミリー層の支持を集めました。
昨年の17位から9位に大幅ランクアップした「東京」は駅舎・駅ナカに加え、丸の内・京橋・日本橋エリアの再開発で、これまでのビジネス街からショッピングの街へ。休日などオフも楽しいエリアに変貌したことが要因といえるでしょう。
また、初のトップ10入りをはたした「二子玉川」。ホテルや映画館も備えた『二子玉川ライズ』がグランドオープン。『蔦谷家電』や『DIY FACTORY』など話題のテナントも加わり注目を集めました。さらには楽天本社の移転など、話題の絶えない1年でした。
③の“穴場な街”の中心はいずれも過去最高位の「北千住」と「赤羽」。昔ながらの横丁の面影が残るこれらの街は、メディア露出やテレビドラマなどの影響も相まって人気が急上昇。次にご紹介する「穴場だと思う街(駅)ランキング」でもトップ2を占めています。
共働き夫婦の増加、年収の二極化などで、“実質的な利便性”、“等身大で過ごせる街”を求める傾向は強まっています。
では次に、「穴場だと思う駅」ランキングをみてみましょう。
ダントツ1位は「北千住」。5路線乗り入れという交通の要所が、上野東京ライン開通で東京も直通になったことは、大きなプラス材料といえます。さらに駅前再開発や商店街の新陳代謝、治安の向上なども要因でしょう。また2位の「赤羽」も上野東京ライン開通効果に加え、テレビ露出で横丁系の商店街などに関心が集まりました。
そして「池袋」「大塚」「巣鴨」「駒込」「田端」と“山手線ノースエリア”の5駅がなんとすべてトップ10入りしています。山手線の南エリアが高騰している中での相対的安さに票が集まったのか、北エリアの庶民的な雰囲気が関心を呼んでいるのか、私もどう分析したらよいか悩んでいます。
しかし、総じて言えることは、比較的、物件価格が廉価でありながら、可能性を感じるエリアに人気が集まっているということです。今後の投資判断の一助にはなると思います。
次に、「今後地価があがりそうな」街(駅)ランキングを見てみましょう。
こちらは文字通り、将来価値の期待値があるので、投資先のバロメーターとなると思います。
1位「武蔵小杉」、2位「豊洲」の並びは昨年と変わらず。同エリア周辺はこの先も発展が続くとみられています。3位「品川」、6位「田町」、TOP10には入りませんでしたが20位の「泉岳寺」は、2020年までの誕生が予定されている新駅への期待度が高い結果と考えられます。『IKEA』や『ららぽーと立川立飛』など大型商業施設で話題の「立川」が4位、2015年に『ららぽーと海老名』が誕生した「海老名」や、リニア中央新幹線新駅を開設予定の「橋本」もランクインしています。
最後に関西のランキングも共有しましょう。
1位は4年連続で「西宮北口」。交通利便性、商業、文化芸術、教育環境で、幅広い世代に人気です。
2位も4年連続で「梅田」。百貨店の建替など再開発が継続し、『うめきた2期計画』の検討も始まったことで、将来性への期待値も高いエリアです。
3位の「神戸三宮」は、隣接するJR「三ノ宮」なども含めた再開発計画が期待値となっている様子です。また「なんば」が10位から7位へ、「天王寺」が11位から10位へ、「心斎橋」が18位から13位と、地下鉄御堂筋線の街が軒並みランクアップ。インバウンド景気に沸き、街が活性化している大阪ミナミエリアの人気が上昇。「なんば」周辺では、『新歌舞伎座』や『大丸心斎橋店』の建て替えなど多くの再開発計画が進行中です。
以上、今年の住みたい街ランキングをご紹介しましたが、いかがでしたか?
駅前再開発や、新店オープンなど見た目が明らかに変化した話題性もあれば、「赤羽」や「北千住」など、『等身大×利便性』という価値観の台頭によって順位を上げた街もあります。
今年から各自治体のまち・ひと・しごと総合戦略が実行に移っていきます。保育環境の改善など行政と民間の優れた連携によって変化を遂げるであろう街を今後もSUUMOでは追いかけていきます。下記記事などもぜひお読みください。
「次にくる住みたい街はここだっ!」
http://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/oyaku_category/sumai_nyumon/machi/
尚、今回ご紹介したランキングの詳細はこちらからご覧いただけます。
関東版 http://www.recruit-sumai.co.jp/press/sumitaimachi2016kanto-2.pdf
関西版 http://www.recruit-sumai.co.jp/press/sumitaimachi2016kaisai-2.pdf
データ出典:2016年版「みんなが選んだ住みたい街ランキング」(関東・関西)
2016年1月調査/㈱リクルート住まいカンパニー調べ
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