池本編集長の賃貸ゼミな~る

第8回 2014年『住みたい街ランキング』発表!
~今年の目玉は副都心線と梅田北ヤード~

今回は昨年に続き、リクルート住まいカンパニーが3月3日にリリースした最新の「住みたい街ランキング(関東・関西)」についてご紹介します。
ここで選ばれる街は賃貸経営観点でみると「人が集まりやすい」という安心材料になりますし、集客上の謳い文句にもなります。

それでは主な傾向を見てみましょう。まずは首都圏から。

【関東】住みたい街(駅)ランキング<総合>

◆住みたい街(駅)ランキング 上位30位(関東全体N=3000/3つの限定回答)

総合順位 駅名(代表的な沿線名※) 総合順位 駅名(代表的な沿線名※)
2014年 2013年 2014年 2013年
1位 1位 吉祥寺(JR中央線) 16位 5位 鎌倉(JR横須賀線)
2位 2位 恵比寿(JR山手線) 17位 22位 上野(JR山手線)
3位 13位 池袋(JR山手線) 18位 24位 銀座(東京メトロ銀座線)
4位 10位 中目黒(東急東横線) 19位 20位 荻窪(JR中央線)
5位 3位 横浜(JR京浜東北線) 20位 25位 秋葉原(JR山手線)
6位 6位 自由が丘(東急東横線) 21位 48位 北千住(JR常磐線)
7位 7位 新宿(JR山手線) 22位 17位 三鷹(JR中央線)
8位 8位 品川(JR山手線) 23位 15位 大宮(JR京浜東北線)
9位 12位 武蔵小杉(東急東横線) 24位 21位 三軒茶屋(東急田園都市線)
10位 9位 表参道(東京メトロ銀座線) 25位 18位 たまプラーザ(東急田園都市線)
11位 4位 目黒(JR山手線) 26位 75位 阿佐ヶ谷(JR中央線)
12位 11位 中野(JR中央線) 27位 27位 豊洲(東京メトロ有楽町線)
13位 14位 二子玉川(東急田園都市線) 28位 111位 目白(JR山手線)
14位 16位 渋谷(JR山手線) 29位 60位 みなとみらい(横浜高速鉄道みなとみらい線)
15位 19位 東京(JR山手線) 30位 89位 駒込(JR山手線)

※複数路線が乗り入れている駅の場合は代表的な沿線名を()内に表示

調査開始以来4年連続で1位は<吉祥寺>。ただし2位の<恵比寿>との差は昨年の197点から47点と一気に狭まりました。ドン・キホーテなどの全国展開する大手チェーンが進出し、この街にしかない個性的なイメージが少し薄まっているのではないか、とわたしは見ています。

2位の<恵比寿>は2013年に大きく順位を上げた街です。恵比寿は利便性を兼ね備えた吉祥寺的な要素があり高い人気を保持しています。

そして、副都心線の東横乗り入れにより大きく順位を上げたのが3位の<池袋>。池袋は実にシングル男性では1位。ファミリー男性でも2位の人気駅に。人気の理由は縦横無尽な交通利便性に加え"男性にとってさみしくない"ことではないかとみています。例えば漫画系・ハンズなどのクラフト系・安価な居酒屋・映画・音楽・芸術劇場など多様なカルチャーが存在し、仲間が作りやすい。また埼玉県民から見た池袋は玄関口。池袋から先に行く必要性がないほどすべてが揃っています。埼玉県民が選ぶ街では<大宮>についで2位につけています。

東急東横線が副都心線側と繋がり、日比谷線への直通乗り入れがなくなりました。この影響を受けたのが<中目黒>。その恩恵で日比谷方面の電車がすべて始発に。料理やお酒のおいしいお店が揃い、渋谷・恵比寿にも程近い中目黒が更に便利になったのですから、大幅なランクアップは頷けます。

<武蔵小杉>も15位→12位→9位と着実にランクアップしました。横須賀線・湘南新宿ラインの乗り入れに加え、駅前の再開発もプラスの要因でしょう。

また面白い傾向としては、男性の上位ランク駅はすべてターミナル駅と交通利便性重視の傾向が強いのですが、女性は必ずしもビックターミナルが上位とはならず、おいしいお店と魅力的なSHOPがある駅が人気となっていることです。

また個人的に東の吉祥寺となるのではと注目しているのが48位から21位にジャンプアップした<北千住>です。昨今の若者の共感ポイントは"高級感・洗練された街"から、"庶民的・背伸びしないジャストフィットな街"にシフトしています。街そのもののブランドイメージよりも実質的な使いやすさを重視するようになっていると思います。トップ30に広尾・代官山・成城のような街名がないのもその現れかと。北千住は街のイメージもだいぶ変わりました。今後が楽しみです。

【関東】住みたい街(駅)ランキング<男女別シングル>

◆シングルランキング 上位10位(関東全体N=1000/3つの限定回答)

総合順位 シングル総合 シングル男性 シングル女性
1位 吉祥寺 池袋 吉祥寺
2位 池袋 吉祥寺 恵比寿
3位 恵比寿 新宿 中目黒
4位 新宿 品川 中野
5位 中野 恵比寿 池袋
6位 中目黒 東京 自由が丘
7位 目黒 秋葉原 新宿
8位 品川 渋谷 目黒
9位 東京 上野 銀座
10位 渋谷 中野 鎌倉

     全体総合ランキングから5ランク以上アップした駅

【関東】住みたい街(駅)ランキング<男女別ファミリー>

◆ファミリーランキング 上位10位(関東全体N=1000/1人3街(駅)を回答)

総合順位 ファミリー総合 ファミリー男性 ファミリー女性
1位 吉祥寺 吉祥寺 吉祥寺
2位 恵比寿 池袋 恵比寿
3位 自由が丘 恵比寿 自由が丘
4位 二子玉川 横浜 表参道
5位 池袋 二子玉川 二子玉川
6位 横浜 自由が丘 横浜
7位 武蔵小杉 武蔵小杉 池袋
8位 表参道 品川 武蔵小杉
9位 鎌倉 鎌倉・調布 中目黒
10位 たまプラーザ みなとみらい

     全体総合ランキングから5ランク以上アップした駅

関西についても少しふれておきましょう。

【関西】住みたい街(駅)ランキング<総合>

◆住みたい街(駅)ランキング 上位30位(関西全体N=2100/1人3街(駅)を回答)

総合順位 駅名(代表的な沿線名※) 総合順位 駅名(代表的な沿線名※)
2014年 2013年 2014年 2013年
1位 1位 西宮北口(阪急神戸線) 16位 23位 緑地公園(北大阪急行)
2位 2位 梅田(地下鉄御堂筋線) 17位 19位 桃山台(北大阪急行)
3位 13位 江坂(地下鉄御堂筋線) 18位 伊丹(阪急伊丹線)
4位 6位 岡本(阪急神戸線) 19位 47位 嵐山(阪急嵐山線)
5位 4位 千里中央(北大阪急行) 20位 32位 本町(地下鉄御堂筋線)
6位 7位 なんば(地下鉄御堂筋線) 21位 14位 豊中(阪急宝塚線)
7位 5位 夙川(阪急神戸線) 22位 17位 草津(JR東海道本線)
8位 3位 神戸三宮(阪急神戸線)※2 23位 20位 高槻(JR東海道本線)
9位 9位 御影(阪急神戸線) 24位 106位 新大阪(JR東海道本線)
10位 8位 天王寺(地下鉄御堂筋線) 25位 42位 中津(阪急宝塚線)
11位 10位 芦屋川(阪急神戸線) 26位 21位 京都(JR東海道本線)
12位 11位 高槻市(阪急京都線) 27位 39位 河原町(阪急京都線)
13位 12位 宝塚(阪急宝塚線) 28位 45位 西宮(JR東海道本線)
14位 15位 心斎橋(地下鉄御堂筋線) 29位 姫路(JR山陽本線)
15位 25位 六甲(阪急神戸線) 30位 37位 京橋(JR大阪環状線)

※複数路線が乗り入れている駅の場合は代表的な沿線名を()内に表示
※2「神戸三宮」は昨年「三宮」駅として調査
調査時点では阪急神戸線のみ「神戸三宮」であり、2014年4月以降、阪神神戸線も「神戸三宮」駅に改名予定

関西の注目は、「住みたい駅のトップ10」を阪急神戸線と御堂筋線・北大阪急行の「2沿線だけで独占」したことです。この人気集中はスゴイです。

また駅別でみると注目は<梅田>。順位こそ前年同様の2位ですが、1位<西宮北口>との差は100点近く縮まりました。要因は梅田北ヤードの再開発。グランフロント大阪は開業から5ヶ月で計2700万人の来場と、東京スカイツリータウンに匹敵する人気ぶりを示しました。また梅田最寄りにタワーマンションが供給され、"住む街"としてのイメージも生まれてきたことも要因でしょう。

もう1つの注目は<江坂>。エースコック、ミスタードーナツが本社を構えるビジネスタウンでありつつも、街並みの整った住宅地もある。さらには東急ハンズを軸とするお洒落な商業地要素と、多面的な「実質的な利便性」の高い街です。このハイブリッドタウンが梅田の人気上昇の影響を受け大幅ランクアップしました。またライフステージ別に見るとファミリー総合で、教育・医療などが整う<千里中央>や<高槻市>が大きく順位をあげました。

オーナー様へのご提案に『住みたい街ランキング』は重要な指標です。今後の人口減少の中、若い人の奪い合いが起こります。何故、この街(駅)の人気があがったのか?またはさがったのか?背景をしっかりと語れる営業スキルが求められてくると思います。

また「人気の駅の隣駅」も謳い文句になります。自分が住む駅は"観光客の少ない人気駅の隣"の街のほうが暮らしやすいかもしれません。キャッチコピーに反映したり、3駅登録で人気駅を盛り込むことで効果アップに繋げられます。

SUUMO上の広告でも既に「写真の点数をフルマックスに載せ、3駅登録もしたよ!」という物件が増えています。そんな中での今後の広告の差別化としては以下2点が重要と考えます。
1.キャッチ
自身の言葉で語られたキャッチコメント。
2.周辺環境のキャプション
持っているイメージとは異なる新しい発見を与えるもの。

賃貸はとにかく物件数が多い。だからありきたりのコピー・環境情報では惹きにはなりません。著名な商業施設だけでなく、地元住民には知られている商店街の名店など、その街が持っている資産・街の宝物を深堀できればまだまだ効果をあげられるのではないかと思います。

『住みたい街ランキング』。街(駅)の人気傾向から、いろいろな事が見てとれます。過去リリースされたランキングもご覧いただけますので是非これからの集客活動にお役立てください。

データ出典:2014年版みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東・関西版-20代~40代編
      http://suumo.jp/edit/sumi_machi/ (調査時期:2014年1~2月)

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